透析室での3年目:さらなる成長への決意

透析室での3年目を迎えた頃、先輩の指導を受けながら、難しい穿刺症例にも対応できるようになっていました。透析の奥深さを知り、この分野で専門性を高めるのも一つの道かもしれないと考え始めていた時期でした。 しかし、透析は体外循環を伴い、全身の管理が求められる非常に繊細な分野です。特に、外来透析で来院される患者様は血圧低下に注意が必要ですが、入院患者様の場合、術後であったり、透析以外の疾患を抱えていることが多く、その対応はさらに複雑です。透析の管理だけに注力しても、全身管理が必要な場面では限界があることを痛感しました。心電図やドレーン管理など、幅広い知識と経験がなければ、透析中の患者様の全身を適切に管理することが難しいと感じることが増えていきました。 透析室の先輩方は、病棟や手術室での経験があるため、こうした場面でも対応が非常にスムーズでしたが、私にはそのような経験がありませんでした。そこで、改めて病棟での経験を積むことの重要性を感じ、次第に病棟への異動を真剣に考えるようになりました。そして、この頃から転職を考え始めたのです。

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